伸るか反るか?留学ブームの到来とワーキングホリデーで働くメリット

 海外に興味があれば誰しもが一度は考えたことがあるであろう留学。特に人気があるのはやはりワーキングホリデーです。その魅力はなんと言っても海外で働きながら自由に学び、遊び、異文化と交流しながら生活できるということ。ワーホリを夢見る人にとって現地のお洒落なカフェでネイティブと楽しく働く自分を想像している人も少なくはないでしょう。かくいう僕自信がそうだった様に…しかし現実には誰しもがそんな理想の海外生活を送っているわけではありません。実際にはその人の持つポテンシャルと運、そして努力が必要です。

今回は僕自身のワーホリ経験での学びをこれから留学する人が同じ失敗を避けるための参考にしてくれればと思います。

ワーホリで働くことの現実

 海外留学へ行こうと決心し頑張って貯金をする人、中には会社を辞めて留学へといった人も少なくないと思います。せっかく留学に行くなら将来に役立つ何かを得たいと考えて海外へ来る人たちは多いです。しかし現実は、気づいたら従業員が日本人ばかりの日本食レストランで働いているという人は僕も含め大半です。決して日本食レストランで働くことが悪いと言っているわけではないですが、働く環境によってはあなたの本来の留学目的を忘れがちにしてしまうリスクがあります。変化を嫌うのが人間の習性、、、僕自身もそうだったように最初は海外で仕事をする経験値や繋ぎのために働いて行くつもりだったのに、安定した環境に気づけばどっぷり浸かってしまい、次のステップへ踏み出せないままズルズルと残りの日々を浪費して行き目的を忘れてしまうんですよね。こういった沼にハマってしまうケースは少なくないです。今まさに留学しているという人も、自分の留学の目的がなんなのか時々思い出すことは大切です。海外の働く環境は日本では考えられないくらい融通が効き自由があります。日本の常識で縛られながら働く環境からせっかく抜け出したのに気づいたら海外でも同じ様に縛られては正直もったいないです。

ワーホリで働く日本人あるある

 先の話で留学生の多くは日本食レストランで働いているという話を出しました。これは反対に言えば、留学に来た同じ日本人の中にも現地のカフェやレストランなどネイティブの集まる職場で働いて人もいるということ。そしてアジア系レストランで働いている日本人留学生の多くの人がそんな少数の彼らに対して口を揃えて言うセリフが「羨ましい」です。留学に来た多くの人は、出来るなら自分もそうした海外らしい環境で働くことに憧れを持っているわけです。しかし当たり前のことですが、英語でのコミュニケーション能力や専門性のあるスキルでもない限りは、よっぽどの幸運に恵まれでもしない限り理想の環境での仕事は見つかりません。

理想の職場で働く方法

 これは例えですが、あなたが海外のカフェで働きたいとしましょう。お店を経営をしているオーナーさんは、自分の職場で働くチームの一員としてコミュニケーションが取れることを前提に、バリスタとしてコーヒーの知識を持っていたりラテアートができる人材が欲しいわけですよね。つまり、英語がよっぽど流暢に話せない限りは、職人としてのレベルがそれなりに求められるのは必然となるわけです。

もし海外でやりたい仕事がある程度決まっているなら、日本にいる段階でスキルをある程度身に付けることは大きな助けになります。僕がオーストラリアで知り合った友人の一人にとてつもない根性を持った日本人がいました。彼はカフェで働くことを望んでいましたが、バリスタとしての経験は0でした。そんな彼が当時滞在していたのはカフェの超激戦区で、レベルの高いバリスタが揃うメルボルンという街でした。幸いにも英語でのコミュニケーションが得意だった友人は、気合と根性だけで何十というお店に足を運びトライアルを申し出ては失敗を繰り返しながらも、最終的にはバリスタとしてのポジションを立派に獲得できたそうです。そんな彼の周りには多くのヨーロピアンやネイティブの友人ができ仕事は大変そうでしたが毎日が楽しく本当に充実している様子でした。

日本と海外の働き方の違い

 昔YouTubeで日本人とアメリカ人のオフィスでの勤務態度の違いを面白く動画にしたものを見たことがあります。その信じられない映像に当時はまさかと笑ってみていたのですが、実際に現地で一緒に働く西欧の人達と比べると、アジア人は働き者という話は間違っていません。もちろんすべての人がそうではないですが、日本人と勤務態その差に驚くことが多々あります。就業中のサボりやお喋りは当たり前、基本誰かのために動くということはあまりないです。中には美容院や歯医者、さらには旅行などの私用で休みを取ることだって珍しくはありません。職種にもよるかもれしれませんが、仕事の優先順位が1番な日本人では考えられない様子を海外で働いていると良くも悪くも目にすることになります。しかし逆に言えば、この日本人としての勤勉さを出すだけで、職場の同僚やボスからの評価が高くなることがあります。少し英語ができなくても、この日本人の仕事に取り組む姿勢はちゃんと評価されます。海外で日本人らしさを活かすも殺すもあなた次第というわけです。

カナダでは違う?日本食レストランで働くメリット

 現在、世界には本当に多くの日本食レストランが店舗を構えています。日本から海外進出をしているところもあれば、その国々の地域に住むアジア人が独自のスタイルで日本食レストランを営んでいるところも多くあります。日本食を食べて育った私たち日本人留学生の多くは世界の日本食ブームの恩恵に授かって、海外でも食い扶持を見つける事が容易になっているわけですが、実は国によってこの日本食レストランでの働く環境は大きく異なるんです。わかりやすくオーストラリアとカナダ、それぞれの日本食レストランでの労働環境を比較してみましょう。

オーストラリアの日本食レストランの場合

 これはオーストラリアとカナダ留学の両方を通してわかったですが、オーストラリアの日本食レストランで働く場合、基本的に賃金は低く、中には最低賃金以下で働いているという友人を本当に多く見てきました。(近年、違法の賃金で働かせているレストランは厳しく取り締まられており数はかなり少なくなっていると聞く)場所によっては給料が高いところもありますが、それはキッチンで働く場合かサーバーとして英語力をかなり求められる環境であるか、もしくはそれこそ日本にいるのと錯覚してしまうような環境のところも多いです。オーストラリアのカフェで働くバリスタはそこそこ給料が良いこともあって余計に現地のカフェなどで働いている人が羨ましく見えるのも当然ですね。

カナダの日本食レストランの場合

 カナダでは日本食レストランの給料は実は決して低くはないんです。おもてなしの文化がどこまで影響しているのかは定かではありませんが、給料の+αでお客からもらえるチップが大きな要因の一つです。チップとしてお会計の10%〜15%が平均的に支払われるカナダでは、従業員でこれを割りそれがプラスの収入となります。基本的には給仕をするサーバーが多くの割合を持って行くようになっているので、場合によっては生活費や家賃をこのチップだけで賄うこともできちゃうのです。ちなみにカフェの場合はどうだろう?察しの良い人はすぐに気付くかもしれませんが、チップ文化は客単価がものを言うため、カフェで働いても人気店でもない限りは決して良いとは言えません。つまり留学に来て旅行などをたくさん楽しみたい人にとってはカナダの日本食レストランで働くメリットは大いにあると言えますね。また永住権を獲得したい人にとって最初のステップとなるワークビザも、カナダの日本食レストランで働くことで取得できる可能性が大いにあることもメリットです。

ワーホリの目的を確認しよう

文字通りホリデーとして留学を1年間だけ楽し見たい人にとってもそうですが、よっぽどの貯金がない限りは働く必要があるので、英語力が低くても仕事が見つけやすく給料も良いカナダの日本食レストランでの仕事は実は留学初心者に最適だと言えるかもしれません。カナダは日本から遠く、時差がすごいうえに冬は特に寒いですが、「働く」ことを考えた場合に、自分にとって良い留学先を検討する上でぜひ今回の話を参考にしてください。

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