フィリピンの「セブ島留学」2ヶ月体験談。オーストラリアとカナダ留学を両方経験した筆者が感じたガチな本音。

セブ島留学

 今回は「失敗しない留学先選び」をテーマにこれから海外留学をしたいけど、どの国に行くか迷ってるという人向けの話になります。

今回は筆者の実際の体験談を踏まえた上で、さっそく結論から言ってしまうと、英語力に自信がないならまずはセブ島留学がおすすめ。

なんでオーストラリアでもカナダでもなくフィリピンを推すのか?ざっくりとフィリピン留学のメリットどデメリットをまとめてみました。

フィリピン(セブ留学)のメリットとデメリット

格安で英語を学べることで有名なフィリピン留学。筆者はオーストラリア留学とカナダ留学の間で2ヶ月間のセブ島語学留学を実際に体験したのですが、その際に感じたメリットとデメリットが以下のような感じです。

メリット<授業>
・留学費用が安い
・マンツーマンレッスンが魅力的
<生活>
・物価が安い
<娯楽>
・アイランドトリップなど綺麗な島を訪れる体験ができる
・マッサージやスパが格安
デメリット<授業>
・講師の質のばらつきが激しい
・フィリピンなまりの英語
・ネイティブが使うような日常英会話は学べない
・日本人の生徒が多い
<生活>
・治安が悪い
・インフラが整っていない
・衛生面が良くない
・学食のレベルは普通かそれ以下
・交通環境が(マナー含め)悪い
・虫が多い(当然ですが)
・安いところの学生寮はかなり質素
<娯楽>
・夜の街は魅力的ですが、トラブルも多いので注意。
フィリピン(セブ留学)のメリットとデメリット

あくまでも筆者が感じたことや周りの留学生に聞いた話などを踏まえた内容にです。

語学学校のランクによってもちろん違いはあるので、参考程度に読んでください。

フィリピンの語学学校の授業の質

筆者が2ヶ月お世話になった学校では一般的なコースで、1コマ各50分のマンツーマンレッスンが4つグループクラスが3つで、人それぞれこの時間割は違うがコマ数などは大体同じでした。

1限1:1
2限1:1
3限グループクラス
4限グループクラス
5限グループクラス
6限1:1
7限フリークラス
8限1:1
セブの語学学校スケジュール例

 なんと言ってもフィリピン留学はマンツーマン・レッスンを格安で受けることができるのが強みです。

良い先生に当たると50分があっという間に感じるほど授業も楽しく、英語が伸びている実感を与えてくれます。しかし中にはやる気が全く感じられない先生や発音の癖が強すぎる先生、教え方がただ単に下手な先生などがいることも事実です。(講師が80人程いたので仕方ないことだとは思いますが)よかったのは1週間に1度講師の変更申請が可能で自分に合う先生を探せるというシステム。僕自身2ヶ月の間に4回ほど講師をチェンジしました。

 学校によってはスパルタコースやセミスパルタコースといって、学校が終わった後に寮の自習室で強制的に2,3時間復習する時間があったり、0時限目に単語テストを実施している学校の話も聞きました。つまり望めば英語漬けの環境にどっぷり浸かることもできるわけです。

 元々フィリピンの語学学校は韓国人が始めたことで、日本人の経営者が真似して参入したビジネスなので、日本で勧められるフィリピン留学のマーケティングは日本人が対象となってお生徒の9割は日本人となる思っているくらいがちょうど良いと思います。

 率直な感想としては、初めての留学ということなら英語に慣れるという意味でセブ島留学は非常に良いと思いました。自分の英語を1対1で指導してもらえるという機会は海外でもなかなかありません。

フィリピンでの生活

 物価がとても安く、食事や買い物、スパなどが非常に安いのは魅力的です。ショッピングモールを除けば200円でドリンク付きの簡単な食事が出来たり、小型のバスは30円くらいで乗れます。夜はパブでしこたまお酒を飲んでも1000円くらいで済んだりします。

フィリピンの食事

 気になるのは治安の悪さですね、スリやひったくり、ぼったくりと言ったことが日常茶飯事に起こるということ。ほんの一瞬の隙に携帯や財布、バックなどを取られることがあります。筆者の周りでも実際に何人か被害にあっていました。

 この治安の悪さが一番気になるところで、学校だけなら問題はありませんが、外出する際はなるべくグループで動くことをおすすめします。

あとはインフラ設備が整っていないので宿泊先で電気が止まったり水が出なくなったりすることも。(大雨の日なんかは小さなショッピングモールなんかでも停電が起きてしまう)。蒸し暑いフィリピンでエアコンが使えなかったらそれはもう地獄です。あとはネット環境が悪くなったり、シャワーの出が弱かったり、お湯が出なかったりと数ヶ月も滞在すれば一度は必ず何かしらのアクシデントにも見舞われることでしょう。

<大雨で道路が大変なことに>

 お金に余裕があるなら、学校と提携しているホテルなどから通うこともできます。実際に筆者はホテルから通ったのですが、超格安とまではいかないまでも、かなり安い値段で環境は良かったと方だと思います。フィリピンでの生活は日本の生活水準の高さを知ると同時に、私たち日本人がどれだけ恵まれた環境で生活してきたのか感じる良い機会になると思います。

 僕の留学した学校はどちらかと言うと学生向けでしたが、学校によっては社会人向けの学校や親子留学のできる学校もあります。資金と目的のバランスにあった留学先を探すのがポイントになると思います。

初めて留学するならセブ島がおすすめ?

 結論、英語力に自信がない方はまずはフィリピン留学をすることをおすすめします。

よく留学エージェントなどでどこの国へ留学するか相談すると、大抵はオーストラリアやカナダをおすすめされます。治安も比較的良くネイティブの本物の英語を聞きながら学べる環境は魅力的ですよね。そして現地のオシャレなカフェやレストランで働いてる姿を思い浮かべながら渡航する人も少なくないでしょう。

 しかし経験したからこそこれだけは言えます。実際にいきなりカナダやオーストラリアに渡っても英語ができなければローカルのカフェなどで仕事を見つけるのは本当に困難です。外国人の友達だって簡単には作れません。言葉が通じずコミュニケーションが取れない人をお店が雇うメリットがあるのかという話になってくるからです。日本で現地の人より職業的スキルを持っていたり、何か他人より突出したものがない限り英語力はある程度必要になります。

 英語なんて語学学校で習えばいいじゃんって考えてた過去の自分に言いたい。『甘い考えは捨てて今すぐに英語を勉強しなさい』と。

カナダやオーストラリアの語学学校ではグループクラスで授業を受けることになります。そんな中で自分がどんどん積極的に発言できますか?クラスの人たと話して英語力アップを図ると言っても彼らだって外国から英語を学びに来ているあなたと同じ英語学習者であってネイティブスピーカーではありません。講師はネイティブかもしれませんがグループ授業なのであなた一人に時間をかけて丁寧に教えてくれるなんてことはありません。英語力が乏しければ乏しいほど高い学費を払いその国でワーキングホリデーで自由に過ごせる時間の特権を無駄に浪費していくことにな繋がっていきます。

 それだったら格安で1:1で英語を学べる環境で英語に自信をつけてからオーストラリアやカナダへ留学する方が賢い選択だと言えます。ちなみに大手の留学エージェントはそもそも単価の低いフィリピン留学を取り扱っていないところが多いのでフィリピン留学に消極的な意見を出すのは当然だと言うことも覚えておいてください。

 僕は初めての留学でオーストラリアへ留学した際に、フィリピン留学をしてからオーストラリアへ来た人たちに何人か出会ってきましたが、圧倒的に環境に溶け込むのが早いです。またオーストラリアやカナダの語学学校に通う場合もクラス分けテストなどが行われるところがほとんどです。少しでもレベルの高いクラスに入れば周りのクラスメイトもそこそこ英語が喋れるわけですし、中には自分より長い期間すでにその国にいるクラスメイトも多くなるので情報収集する場としても活用できます。今回は留学で英語を学ぶなら、という視点からもし僕自身がもう一度やり直せるならまずはフィリピン留学だったかなという思いを綴ってみました。

 かなり長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。今回はあくまでも英語に自信がなくて留学するなら?と言うお話でした。もしまだ留学先を決めていないと言う人は参考にしてみてください。

次回はオーストラリア留学とカナダ留学についてお話ししたいと思います。

それでは。

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