グランピアンズとは
オーストラリア、ビクトリア州最大の国立公園であるグランピアンズ国立公園(The Grampians)はベストシーズンである春と秋には700種類以上のワイルドフラワーが咲き乱れる美しい山岳丘陵地帯の絶景は太古の昔から変わらず今も残り、トレッキングやロッククライミング、バードウォッチングといった様々なアウトドア・アクティビティが楽しめるまさにアウトドア天国です。
メルボルンからグランピアンズへのアクセス
グランピアンズは州都メルボルンから西に235Kmに位置します。
残念ながらグランピアンズ国立公園へ行く公共交通機関はありません。
グランピアンズを訪れるにはレンタカーを借りて自力で道約3時間半のドライブをして向かうか、ツアーに申し込むのが一般的です。筆者は友人たちとメルボルンのダウンタウンからレンタカーを借りてグランピアンズへ向かいました。
グランピアンズの絶景
行く前にしっかり調べておけばよかったのですが、グランピアンズの展望台は一つではありません。
筆者たちが訪れたのはリード展望台という場所になりますが、もののけ姫の舞台のモチーフになったとも言われれるその広大な大自然の眺めはかなり絶景です。
道に迷ったこともあり訪れることができた展望台は結局ここだけになりますが十分に満喫できました。
人気のスポットにも関わらず駐車場が狭いのが難点だと感じましたが、この時はそこまで観光客もいなかったのですんなり駐車することができました。
駐車場からすぐ上の動画の景色を見ることができますが、この展望台のメインスポットはここからです。
リード展望台の駐車場から15分程歩いてThe Balconies(ザ・バルコニー)と呼ばれる展望デッキへと向かいます。
特に険しい道などはなく、軽いハイキング気分で自然を感じながら歩いているとあっという間につきました。
もののけ姫の舞台のモチーフになっていると思われる飛び出した岩崖と古代から残る山岳地帯の景色を一望できる展望台へと辿り着きました。
確かに怪我を負ったアシタカがサンに連れてこられた狼の寝ぐらに見えないこともないような、、、
注意:岩崖で記念撮影をしている人々も多くいますが、かなり危険な場所になっているので展望デッキから写真を撮るだけにしておくほうが良いです。このスポットに限らずグランピアンズのルックアウトで足を滑らせるなどして転落死する事故なども起こっています。
マッケンジー・フォールズ(MacKenzie Falls)
グランピアンズを訪れた際、もう一か所訪れて欲しいのがマッケンジー・フォールズ(MacKenzie Falls)と言われるグランピアンズ国立公園を代表する滝です。
マッケンジー・フォールズは駐車場も多く駐車は簡単です。
滝壺まで降りるコースと上からマッケンジー・フォールを眺めるコースがあるので時間がある場合は両方とも是非見てください。
滝壺へ降りる道はかなり急になっているので少し大変ですが、オーストラリアの暑い夏でも滝壺周辺は急に涼しくなります。
轟音を響かせるマッケンジー・フォールズを間近で感じながらオーストラリアの暑い夏に涼みましょう。
マッケンジー・フォールズの滝壺から見るとその滝の一部しか見えないので少し小さく見えますが、家族連れや観光客が水浴びをしたり泳いだりしながら楽しんでいます。
マッケンジー・フォールズの全体が見えるルックアウトからの景色も必見です。(下から見るとわからなかったのですが実像はかなり大きい)
所要時間は1〜2時間ほどになると思います。マッケンジー滝で是非夏のグランピアンズを楽しんで見てください。
『注意』グランピアンズを訪れる際に気をつけるべきこと
これは筆者たちがグランピアンズを訪れる際に実際にあったハプニングと危険です。自力で行く場合は慣れない海外での運転を長時間することになるので、訪れる前に是非チェックして同じ失敗を避けてもらえたらと思います。
公園内は電波が無い場所がある
ロードトリップ初心者にありがちな失敗ですが、一口にグランピアンズと言ってもさすがは国立公園と呼ばれるだけあって、その敷地は超広大です。
ケータイのGoogleマップを用いて向かっていたのですが、目的地をざっくり#グランピアンズ国立公園と設定していた筆者たちは、山道でそのことに気づきナビを設定し直そうとしてびっくり、大自然に囲まれた公園内は電波がありません。
広大な自然に囲まれた公園内の道はどんどん木々に囲まれ凸凹道に、一本道ならまだ良いのですが、幾つもある分かれ道を直感だけで走っているうちに見事に迷子になってしまいました。
減りつづけるガソリンメーターとどこにいるかもわからない不安でドキドキしながらなんとか他の車がいる大きな道へ出ようと奮闘していたところに、一台のトラックが視界に!
本当にラッキーだったのがそのトラックはたまたまパトロール中であったレンジャーのトラックで、普段車が通らない道を走っている我々に気づいた運転手が声をかけてくれ、親切に道を教えてくれるという奇跡。
さらには仕事で使っていたであろうたくさん書き込みをされた地図までくれるという優しさ。
この日一番感動した出来事はグランピアンズの絶景よりオーストラリア人の優しさだったことは言うまでもないです。
「ボウケンシャ タチハ シンセツナ レンジャー カラ チズヲ テニイレタ」
ドラクエさながらの冒険ができたのは貴重な体験でしたが、地図をもっていくなりダウンロードしておくなりしておくことの大切さを学びました。
野生動物の出現に気を付けよう
「家に帰るまでが遠足」とはよく言ったもの。危険なのは目の効かなくなる夜のドライブです。
夕暮れあたりから車の光に釣られて野生の動物が急に跳び出してくると言うスペシャルアクシデントに神経がすり減ります。
実際に急に飛び出してきたカンガルーにぶつかりそうになるは、リスかウサギかの小動物(暗くて何か一瞬で見えなかった)を轢きかけるなどドキドキのドライブが最後に待っていました。
特にカンガルーは夜になると明るく光るものなどに本能的に近寄って来てしまうことがあるそうで、オーストラリアでカンガルーとぶつかる事故は決して少なくはないと言います。
ハイウェイに出てしまえば比較的心配はありませんが、田舎道を走る時は十分に気をつける必要があります。
旅のさいごに
金銭的な余裕がある場合はツアーなどで訪れることもできますが、メルボルン市内からの出発するツアーなどの予算は平均一人あたり$300くらい(2万5000円くらい)かかります。
海外でレンタカーを借りて行く手段は費用は抑えられますが様々なリスクがあるので一概にどちらがいいと言う事は言えないのですが、安全を心がけて何もなければ、仲間と自由に行動できるロードトリップは最高の思い出になります。
素敵なオーストラリアの生活で是非たくさんの素敵な思い出をつくってください。
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