自然豊かなカナダは世界で最もアウトドアアクティビティーが盛んな国の一つです。子供からお年寄りまでサイクリングやハイキングを楽しむところが多く、街中にも自転車専用レーンが多くあり自転車好きな人には嬉しい環境となっています。また観光で訪れた人々が自転車で観光地を回れるようにレンタル自転車を貸し出しているお店もあるので活動範囲が広がるのも嬉しいですね。
筆者が現在拠点としているケロウナという街はブリティッシュコロンビア州では3番目の大きさですが、オカナガンレイク沿いにあるちょっとしたリゾート地として知られていて、多くのビーチやワイナリーがあることでも有名。実はカナダで老後に住みたい都市ランキング1位としても人気があるんです。
今回はそんなケロウナの大人気のスポットの一つマイラキャニオン(Myra canyon)を紹介します。
マイラキャニオントレッスル(Myra Canyon Trestle)とは
多くのハイキングコースがあるマイラキャニオンですが、特に注目なのが1915年から1961年まで鉱山採掘のために使用されていたケトルバレー鉄道(カナダ太平洋鉄道)跡地。今でも18本の架台と2本のトンネルが残っており、数百フィートの高さから見る渓谷の景色はまさに圧巻。約12kmほどの長さがあるトレイルは基本的に平らな道が続くため子供から老人まで誰でも楽しめるようになっており、ハイキングやサイクリングの聖地として年間に10万もの人が訪れる人気のスポットになっています。
マイラキャニオンへのアクセス
ケロウナのダウンタウンからは車で30〜40分ほどで到着する。電車やバスといった公共交通機関が通じてないので、車を持っていない場合はレンタカーをか借りるか、ツアーに申し込む必要があります。
自転車に関しては、現地の人たちは自分たちの自転車を積んで行く人も多いですが、観光で訪れる場合はマイラキャニオンのツアーに申し込むか、現地でマウンテンバイクをレンタルするという方法もあります。
トレイルはハイキングコースにはなっているものの片道12km。いくら道が平坦でも体力的にかなりきついので自転車をレンタルすることをお勧めします。
マイラキャニオンで自転車をレンタルする方法
Myra Canyon Bike Rental(マイラキャニオン・バイクレンタル)で検索すると出てくるが、駐車場の少し手前に自転車をレンタルしているところがあります。
事前に予約をすることもできますが、当日でも貸し出しは行われています。貸し出しの時間帯が9:00〜13:00、13:00〜17:00の2部制で決まっているので、その点だけは注意が必要。
気にな点は自転車のお値段がなかなか高いこと。
大人用のバイクは$39(ピークシーズンは$44)、子供用のバイクも$35となかなか高いので家族連れで行くとまあまあ費用がかかっちゃいます。
(*備考:上記のレンタルの情報に関しては2021年の6月の情報となっています。スケジュールや料金は変動することもありますので、上のサイトで一度調べてから行くことをお勧めします。)
トレイル自体は無料で入れるので費用としてはこのレンタルの有無のみです。
筆者は自転車を持っていましたが、砂利道の走行にはあまり向いてなさそうなものだったので、現地でレンタルしてみました。
乗ってみた感想としては、「乗り心地はかなり快適です」。坂道はないにしてもコンクリートの上を走るわけではないので、ギア付きの大きめのマウンテンバイクはスイスイ進んでくれて往復24kmも全くきつくありませんでした。
トレイルもそこまでガタガタした道はなかったので、次回は自分のバイクでサイクリングしてみようと思います。
マイラキャニオンの景色
スタートして前半にトンネルが2つあり、その先には連続する素晴らしい架台が姿を表します。トンネルは自転車なら1分もかからない長さですが、洞窟のようになった見た目からも冒険の始まりを予感させてくれます。
ハイキングでも30分程歩けば架台の続くエリアには着くので十分に景色と雰囲気は楽しめちゃいます。
トレイルの中盤を超えたあたりに18ある架台の中で1番の見どころであろう、最も大きな2箇所の架台(写真上下)が現れます。
2003年に起きた山火事によって13の架台は一度燃えてしまったが5年という歳月をかけて修繕したため一部の橋は造りが異なっています。
場所によっては高さ数百フィート(1フィート=30.48センチ)にもなる。勇気ある人は足元の隙間から下を覗いてみるとかなりスリルを味わえます。
ほとんど休憩せずに2時間程で往復できるコースですが、写真をとったりゆっくり休憩を挟むと3〜3時間半くらい滞在時間を見積もると良いと思います。
北米一景色の良いサイクリングコースとの呼び声もあるマイラキャニオンで、ぜひサイクリングを楽しんでください。
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